生き急ぐ 自意識過剰。 杉山登志像: ねこのあしあと

2008年08月: パニック障害と共に…ゆっくりいこうね

生き急ぐ 自意識過剰

会えなくなる人に告白するのは間違いですか? 自分は今年高卒の18で、彼女は20の大学生です。 しかも、国公立の大学に行っています。 バイト先で知り合いました。 仲は結局良いのですが、バイトの時以外は喋ることはほとんど無く、たまにメールする程度です。 (彼女が学業に忙しいというのもありますが…。 ) その彼女が今週末にイギリスに留学してしまいます。 来月末までなので、ほぼ2ヶ月会えなくなります。 自分は彼女の事が好きなんですが、彼女と自分を比べると自信が持てなくて(容姿の事ではなく、頭の良さとか、、いろいろ忙しく日々を送っている彼女とのんびり生きている自分を比べると…)、自分に自信が持てるように今は頑張って、それから告白しようと思っていました。 けれども、2ヶ月も会えなくなると考えると悲しくて悲しくて、好きだと伝えなきゃいけないと思いました。 彼女に彼氏はおらず、(直接聞きました)いたこともないそうです。 彼女も自分に多少は気があるようです…。 留学に行く前日に、告白するのはタイミング的にどうでしょうか?.

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映画「その手に触れるまで」イスラム急進主義に感化される13歳を通して、人間の自由意志を思索したダルデンヌ兄弟作

生き急ぐ 自意識過剰

「あら、工藤君。 珍しく早いわね」 新一は自動二輪を押しながら工藤邸の門から出た所で買い物帰りらしい志保と遭遇した。 休日の今日、現在の時刻は午前九時前。 志保が行っていたのはどうやらコンビニらしく、この工藤邸と隣家の阿笠邸から一番近いコンビニエンスストアの袋を下げていた。 そこから導き出せる推理に新一は苦笑した。 「よぉ、宮野。 根を詰め過ぎるなよ?これからは十分な時間が俺達にはあるんだから」 志保は恐らく趣味と実益を兼ねた研究を重ねて徹夜していたのだろう。 黒の組織との決着を着け、元の姿を取り戻した新一と志保は、最早、APTXの研究に生き急ぐ必要は無い。 そう示した新一に志保は溜息を吐いた。 「貴方こそ捜査や読書で根を詰め過ぎない事ね。 まぁ、工藤君の場合は朝が遅かったり講義の最中に睡眠を採っているんでしょうけれど?」 「人を怠惰な人間みたいに言うなよ。 事件は待ってくれないんだからな」 「読書については?」 「……知的好奇心は抑えられない」 「知的?」 「……ただの好奇心です。 気を付けます……」 志保が若干、酷薄な笑みを刷いたところで、新一は話題転換、というか逃げる為にわざと腕時計を見た。 「時間が押してるからそろそろ行く」 「何処へ行くの?遠出だったら早めに帰るのね。 明日、健診があるのを忘れていないでしょうね?」 「トロピカルランドまで。 ……蘭と約束がある」 「……そう」 志保は少し表情を暗くする。 そして窺うような間を置いて聞いてきた。 「……気持ちを伝えるのね?」 「……あぁ」 「……私があんな薬を研究していなければ……」 「宮野」 新一が真剣な眼差しで志保を見詰める。 「俺がコナンになったのは自業自得だ。 それにここで駄目になるような気持ちなら、本当は初めから終わりは見えてただろ、きっと」 周囲に人の気配が無いのを確認してそう述べてから、表情を和らげて笑って言う。 「蘭との関係が恋愛対象から外れる結果に繋がったんだとしても、俺はコナンになった事を一概に悔いる事ばかりだったとは思わない」 「工藤君……」 「蘭には安全な場所で幸せになってもらいたい。 それへの近道は、やっぱり俺の隣に立つよりも相応しい場所が別にあるとも思うんだ」 探偵の俺は蘭を待たせるか、危険に巻き込む事しか出来ないから。 「俺に本当の意味で付き合えるのは宮野くらいだろ」 「……熱烈な告白かしら?そう言われても残念ながら私は直ぐに暴走する貴方の伴侶になる気は無いわよ」 澄ました顔をしながら冗談を言って志保は暗い気持ちを払拭した。 ……本当は新一の言葉が嬉しかったし、志保は新一が誰を伴侶に選ぼうと生涯のパートナー(相棒)として傍に居ると密かに誓っているのだけれど。 コナンの時ですら惹かれていたのに、更に元の姿をお互いに取り戻してから急速に新一を意識し始めた志保は、新一が自分を伴侶に望んでくれる事を夢見る気持ちもあるが、自分にその資格は無いと思っていた。 なればこそ、闘い(探偵業)のパートナーであり続けたいと望む。 新一が志保の冗談に合わせて、しかし本気で剥れる。 「推理オタクの魅力の無い男で悪かったな」 「……そうは言ってないでしょう」 「じゃぁ、どういう意味だよ」 志保の言葉にその裏を読む事が出来ずに聞き返す辺りは、確かに鈍ちんの不出来な人間かもしれない。 まぁ、自分への好意になると途端に天然を発動するのは工藤新一の魅力の一つでもあるのだが。 自意識過剰よりかは精神衛生上、良いかと思い直す。 「そんな事より、急いでるんじゃなかったの?」 「そうだった。 ……本気で不味いっ」 新一はぶら下げていたヘルメットを急いで被ると、バイクに跨った。 「じゃ、行って来る」 「気を付けて。 くれぐれも暴走しないように」 「わかってる」 新一はバイクのエンジンを掛けてクラッチを握る。 ニュートラルからローにギアをチェンジすると、手慣れた動作で半クラからエンジンを吹かして志保の前から去った。 朝の住宅街に響いたエンジン音が遠ざかる。

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2008年08月: パニック障害と共に…ゆっくりいこうね

生き急ぐ 自意識過剰

「あら、工藤君。 珍しく早いわね」 新一は自動二輪を押しながら工藤邸の門から出た所で買い物帰りらしい志保と遭遇した。 休日の今日、現在の時刻は午前九時前。 志保が行っていたのはどうやらコンビニらしく、この工藤邸と隣家の阿笠邸から一番近いコンビニエンスストアの袋を下げていた。 そこから導き出せる推理に新一は苦笑した。 「よぉ、宮野。 根を詰め過ぎるなよ?これからは十分な時間が俺達にはあるんだから」 志保は恐らく趣味と実益を兼ねた研究を重ねて徹夜していたのだろう。 黒の組織との決着を着け、元の姿を取り戻した新一と志保は、最早、APTXの研究に生き急ぐ必要は無い。 そう示した新一に志保は溜息を吐いた。 「貴方こそ捜査や読書で根を詰め過ぎない事ね。 まぁ、工藤君の場合は朝が遅かったり講義の最中に睡眠を採っているんでしょうけれど?」 「人を怠惰な人間みたいに言うなよ。 事件は待ってくれないんだからな」 「読書については?」 「……知的好奇心は抑えられない」 「知的?」 「……ただの好奇心です。 気を付けます……」 志保が若干、酷薄な笑みを刷いたところで、新一は話題転換、というか逃げる為にわざと腕時計を見た。 「時間が押してるからそろそろ行く」 「何処へ行くの?遠出だったら早めに帰るのね。 明日、健診があるのを忘れていないでしょうね?」 「トロピカルランドまで。 ……蘭と約束がある」 「……そう」 志保は少し表情を暗くする。 そして窺うような間を置いて聞いてきた。 「……気持ちを伝えるのね?」 「……あぁ」 「……私があんな薬を研究していなければ……」 「宮野」 新一が真剣な眼差しで志保を見詰める。 「俺がコナンになったのは自業自得だ。 それにここで駄目になるような気持ちなら、本当は初めから終わりは見えてただろ、きっと」 周囲に人の気配が無いのを確認してそう述べてから、表情を和らげて笑って言う。 「蘭との関係が恋愛対象から外れる結果に繋がったんだとしても、俺はコナンになった事を一概に悔いる事ばかりだったとは思わない」 「工藤君……」 「蘭には安全な場所で幸せになってもらいたい。 それへの近道は、やっぱり俺の隣に立つよりも相応しい場所が別にあるとも思うんだ」 探偵の俺は蘭を待たせるか、危険に巻き込む事しか出来ないから。 「俺に本当の意味で付き合えるのは宮野くらいだろ」 「……熱烈な告白かしら?そう言われても残念ながら私は直ぐに暴走する貴方の伴侶になる気は無いわよ」 澄ました顔をしながら冗談を言って志保は暗い気持ちを払拭した。 ……本当は新一の言葉が嬉しかったし、志保は新一が誰を伴侶に選ぼうと生涯のパートナー(相棒)として傍に居ると密かに誓っているのだけれど。 コナンの時ですら惹かれていたのに、更に元の姿をお互いに取り戻してから急速に新一を意識し始めた志保は、新一が自分を伴侶に望んでくれる事を夢見る気持ちもあるが、自分にその資格は無いと思っていた。 なればこそ、闘い(探偵業)のパートナーであり続けたいと望む。 新一が志保の冗談に合わせて、しかし本気で剥れる。 「推理オタクの魅力の無い男で悪かったな」 「……そうは言ってないでしょう」 「じゃぁ、どういう意味だよ」 志保の言葉にその裏を読む事が出来ずに聞き返す辺りは、確かに鈍ちんの不出来な人間かもしれない。 まぁ、自分への好意になると途端に天然を発動するのは工藤新一の魅力の一つでもあるのだが。 自意識過剰よりかは精神衛生上、良いかと思い直す。 「そんな事より、急いでるんじゃなかったの?」 「そうだった。 ……本気で不味いっ」 新一はぶら下げていたヘルメットを急いで被ると、バイクに跨った。 「じゃ、行って来る」 「気を付けて。 くれぐれも暴走しないように」 「わかってる」 新一はバイクのエンジンを掛けてクラッチを握る。 ニュートラルからローにギアをチェンジすると、手慣れた動作で半クラからエンジンを吹かして志保の前から去った。 朝の住宅街に響いたエンジン音が遠ざかる。

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