ブロメライン 軟膏。 外用薬が効くメカニズムを知って、効果的な使用法を :Part6 褥瘡(じょくそう)治療・ケアのカギを握るドレッシング材・外用薬の使い方

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除圧とバランスのとれた栄養補給が大事 褥瘡治療薬(塗り薬)の話の前に 私は薬剤師ですが、褥瘡治療の主役は薬ですか? と聞かれると『違います』と答えます。 褥瘡治療では『除圧 (患部の圧迫をやわらげること)』が主役です。 準主役は『バランスの良い栄養』です。 薬物治療(塗り薬)はあくまで脇役です。 もし当記事を治療の参考にされる患者様や患者さんのご家族様、介護者様がおられましたら、そこを踏まえてから読み進めて下さい。 患部の状態によって、使用すべき薬が変わります。 褥瘡治療は、専門医が介入して創面の状態に応じた薬剤選択を行い、壊死組織を取り除く等の処置を行っても、何週間も何週間もかかるものです。 「褥瘡治療薬」と,ひとくくりにせず考える 褥瘡治療薬とひとくくりにせずに考えましょう. ・創の感染を抑えるのが目的である塗り薬 ・創の壊死組織除去が目的である塗り薬 ・創の滲出液除去が目的である塗り薬 ・創の保護(保湿)が目的である塗り薬 褥瘡治療薬と言っても、さまざまな種類があります。 主な褥瘡治療薬 主な褥瘡治療薬について,それぞれの特徴や使い分けをみてゆきます. プロスタンディン軟膏0. 003% — 使用目的 肉芽形成促進,表皮形成促進 基材 プラスチベース 油脂性 特徴 プロスタグランジンE1製剤なので,血流改善効果は強い. 使い分け 血流改善による,上皮形成促進. 注意点 血流改善効果が強いので,出血傾向が強い創には適さない. ゲーベンクリーム1% — 使用目的 抗菌効果. 湿潤効果 基材 水中油型の乳剤性基材 特徴 銀による抗菌効果. 褥瘡の主な感染菌となる緑膿菌,ブドウ球菌に特に優れた抗菌効果があり,耐性菌も生じさせにくい. 使い分け 湿潤効果で壊死組織を軟化させ除去しやすくもする. 注意点 滲出液が多い創には向かない. 血流改善効果あり. 上皮形成促進 使い分け 滲出液が比較的多い創向き 注意点 創の収縮作用が強いので注意 ユーパスタコーワ軟膏・イソジンシュガーパスタ軟膏 — 使用目的 肉芽形成促進,表皮形成促進 基材 精製白糖 特徴 白糖が強力な吸湿作用を発揮する.吸湿速度は速い. 使い分け 感染している創や,滲出液の多い創向け. 注意点 乾燥した創面には向かない. カデックス軟膏 — 使用目的 殺菌効果. 創面の浄化 基材 水溶性軟膏 特徴 ヨウ素による殺菌効果と,基材による創面浄化効果 使い分け 感染している創や,滲出液の多い創向き. 注意点 乾燥した創面には向かない フィブラストスプレー — 使用目的 肉芽形成促進 基材 (スプレータイプ) 特徴 繊維芽細胞増殖因子(FGF による肉芽形成促進作用. 使い分け 感染のある創には向かない.滲出液の多い創にも不適. 注意点 感染の無い創でも使用前に創面を洗浄してから使用する. 残存する壊死組織を除去する 硬い壊死組織に対してはデブリドマン(という外科的処置)を専門医にしてもらうのですが、柔らかい壊死組織に対しては薬剤(塗り薬)で除去を行います。 壊死組織除去には、ゲーベンクリーム や ブロメライン軟膏 がよく使用されます。 以下の薬剤がよく用いられます。 9%の同種薬であるが、基材が若干異なるため吸水性も異なります。 nursepressより引用 デブリードマン(debridement)とは「壊死した組織を除去する」ことです。 つまり、創の中に、死滅した組織、成長因子など創傷治癒促進因子の刺激に応答しなくなった老化した細胞、異物、さらにこれらにしばしば伴う細菌感染巣があった場合、それらを除去して創を清浄化する治療行為をいいます。 省略して「デブリ」と言う医療関係者 医師 も多いです。 『デブリ=デブリードマン=壊死した組織を除去する処置のこと』医師以外はこれだけわかっていれば大丈夫です。 まとめ 薬剤師も訪問に出向く機会が増えて来ました。 つまり、患者さんの褥瘡の創面を直接目にする機会も出てくるという事です。 例えば, 患者さんの褥瘡の創面の感染もなくなり, 滲出液も無く乾いてきているのに, 患者宅にユーパスタ軟膏しか無い としたら治療に良くありませんよね。 そういった場合に、DRへ連絡し創面の状態を伝え『今の褥瘡面の症状に合わせて何か処方いただけませんか? 例えば、プロスタンディン軟膏等が合っていると思うのですが? いかがですか?』と提案できる能力は最低限必要です。 参考書籍 ・日本褥瘡学会(ホームページ) ・褥瘡治療薬つかいこないガイド(じほう 古田勝経 最後に 当サイトはあくまで一般的な注意点や説明を記載しています。 実際はその方の年齢や性別、その他合併症、併用薬の有無など、個人によって治療方法が異なります。 当サイトの情報は「参考程度」に留めておいてください。 当サイトでは、取り上げた情報により生じた健康被害等の責任は一切負いません。

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褥瘡いわゆる床ずれですが、高齢者や寝たきりの要介護状態の方にとっては大きな問題です。 褥瘡および皮膚の問題は在宅ケアでは非常によくみると思います。 昔は中々治らないことが多かったですが、現在は原因や対処法がわかってきたので、多くの褥瘡が治癒するようになってきました。 患者さんの身体の状態や、褥瘡が発生した原因、損傷の深さなどによっては、簡単に治癒しないこともありますが、原因発生状況に応じた治療をしていくと確実に良くなっていきます。 褥瘡には塗り薬が使われますが、適切に治療していく為にも、その違いについてもう一度再確認してみてください。 今回の記事では、薬剤師の立場から褥瘡治療についてお伝えしていきます。 当記事を参考にして行ったこと、伝達などにより生じたトラブルについて当サイト・筆者は責任を負いませんのでご了承の上お読みください。 褥瘡の薬について 褥瘡に使えるぬり薬には様々なものがあります。 患部が感染(細菌がいる+炎症が起こっている状態)している時に使うもの、感染は治癒しているその後に皮膚の治癒・再生(肉芽形成、上皮化)を促すもの、保湿により患部を保護するものなど、色々あります。 ぬり薬は、基剤が油脂性や乳剤性、水溶性などありますが、褥瘡ではとくにその基剤も患部の治りに大きな影響を与えます。 傷口の状態により選ぶときの大きなポイントになります。 油脂性基剤軟膏(亜鉛華軟膏、アズノール軟膏、プロスタンディン軟膏など) 油脂性基剤軟膏(亜鉛華軟膏、アズノール軟膏、プロスタンディン軟膏など)は、 油分により褥瘡やその周辺の皮膚患部を保護する作用があります。 乳剤性(オルセノン軟膏、ゲーベンクリーム、ソルコセリル軟膏など) 褥瘡の治療に用いられる 乳剤性(オルセノン軟膏、ゲーベンクリーム、ソルコセリル軟膏など)は、 乾燥した皮膚に水分を与える作用があります。 水溶性(アクトシン軟膏、ブロメライン軟膏、ユーパスタ軟膏、カデックス軟膏など) 水溶性の褥瘡治療薬であるアクトシン軟膏、ブロメライン軟膏、ユーパスタ軟膏、カデックス軟膏などは、 患部から出てくる浸出液を吸収する作用があります。 深くひどい床ずれの場合 しみ出た液(滲出液)を吸収することが重要です。 滲出液を吸う外用薬や、医師の指示で感染の治療のための外用薬を使用します。 傷の周囲が赤くはれ、熱を持っている場合などは、入院治療を検討する必要があります。 在宅での介護が可能かどうか、医師・看護師などへ相談しましょう。 褥瘡の治療について 床ずれには、傷の状態に応じて薬が使われます。 よく使われる薬について、効果や使い方のポイントを紹介します。 *傷の周囲が赤くはれ、熱を持っている場合などは、入院治療を検討する必要があります。 在宅での介護が可能かどうか、医師・看護師などへ相談しましょう。 褥瘡に使用する薬剤 褥瘡・床ずれには、傷の状態に応じて治療薬が使われます。 ユーパスタ軟膏 ユーパスタ軟膏はヨードと白糖を含みます。 細菌を減らし、傷を治す作用があります。 傷を洗浄後、適量をガーゼにのばして張るか、直接患部に塗り、ガーゼで保護します。 カデックス軟膏 カデックス軟膏は、ヨードと水を吸収する成分を含みます。 細菌を減らし、浸出液を吸収して傷をきれいにすることで治りを早めます。 傷を洗浄後、患部に500円玉の厚さ(約2~3㎜)を目安に塗布します。 ゲーベンクリーム ゲーベンクリームは、銀を含む薬で、抗菌作用があります。 この薬は水分を多く含むため、乾燥した傷によく使用されます。 患部に2~3㎜の厚さに直接塗るか、ガーゼなどにのばして張ります。 フィブラストスプレー フィブラストスプレーは、傷が治る過程で重要な血管新生作用や肉芽形成促進作用などがあります。 通常、傷から約5㎝離して専用の噴霧器で噴きつけます。 プロスタンディン軟膏 プロスタンディン軟膏は、傷が治る過程で重要な循環改善や肉芽形成、表皮形成促進作用などの作用があります。 褥瘡部位に発赤・紫斑などがある時 発赤・紫斑などがある時は、 褥瘡の傷口の除圧、保護が大切です。 傷口の皮膚保護作用が高い油脂性基剤の外用剤(亜鉛化軟膏、アズノール軟膏、ブロスタンディン軟膏)を使用しましょう。 褥瘡に化膿・感染、炎症を伴っている時 褥瘡に化膿・感染、炎症を伴っている時には、 感染制御作用を有するカデックス軟膏、ゲーベンクリーム、ユーパスタ軟膏の使用が推奨されます。 カデックス軟膏、ブロメライン軟膏は壊死した皮膚組織を除去する作用も持っています。 また抗生物質の外用薬(ゲンタシン軟膏など)を用いてもよいでしょう。 処置の際には患部をしっかりと洗浄することが大切です。 また、適切なデブリードマン(壊死組織の除去、キズの清浄化)や抗生剤の投与が必要なことがありますので、感染を疑った場合には早めに医師に見てもらいましょう。 褥瘡の感染の場合、皮膚の表面よりも奥の方で感染している場合もあります。 皮膚の奥での化膿・感染は、早期治療が一番大切になってきます。 皮膚の奥での化膿も発生していないか注意深く観察してみてく ださい。 状態を観察して、記録して、適切な診察と治療を選択してもらうことが大切! キズの状態は時間と共に変化していきます。 キズをよく観察し、その状態に最適なぬり薬を使えば、少しでも早くキズを治せるかもしれません。 逆に、キズの状態に合わないぬり薬を漫然と使っていると、キズを悪化させる可能性もあるため注意が必要です。 褥瘡と聞くと寝たきりで不動にならないために、体位交換や除圧が重要視されますが、病期(褥瘡のステージや治癒過程)に応じて適切な治療薬、治療的な関わりも大切です。 褥瘡の発生機序を理解して予防することと、治療についても概要を知って根拠を持って治癒のお手伝いができるといいですね! 褥瘡についてはこちらの記事でも詳しく紹介しています.

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ブロメライン(ブロメライン®)軟膏について~パイナップル!?~

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1.ブロメラインの特徴 まずはブロメラインの特徴をざっくりと紹介します。 ブロメラインはタンパク質を分解する作用を持ちます。 ここから褥瘡や熱傷などで皮膚細胞が壊死してしまった際に、その除去に用いられます。 私達の身体を作っている細胞は長時間圧迫されていたり、高温に晒されたりすると死んでしまう事があります。 このような現象を「壊死」と呼びます。 皮膚細胞に壊死が生じた場合、皮膚は黒くなり二度と再生する事はありません。 壊死細胞はばい菌の巣窟になりやすく、また正常な皮膚細胞の増殖を妨げるため、出来るだけ早期に取り除いてあげる必要があります。 壊死組織を取り除く事を「デブリドマン(debridement)」と言いますが、これにはいくつかの方法があります。 最も分かりやすいのは「外科的デブリドマン」で、これはメスなどを用いて壊死組織を「切り取る」方法です。 確実に壊死組織を除去できますが、一方で専門家でないと行えず、また正常皮膚を傷つけてしまうリスクもあります。 一方で「化学的デブリドマン」という方法もあります。 これは壊死組織を溶かすお薬を塗る事で化学的に壊死組織を除去する方法です。 化学的デブリドマンは塗れば誰でも行えますが、必要な部位にのみ塗らないと効果を得られず、むしろ正常な皮膚を傷つけてしまう事もあります。 ブロメラインはこのような「化学的デブリドマン」に用いられるお薬です。 ブロメラインはタンパク質を分解するというはたらきを持つ物質であり、ここから医療分野では壊死組織の除去に用いられています。 「皮膚を溶かす」と聞くと怖いお薬のように感じるかもしれませんが、そこまで危険なお薬ではありません。 ブロメラインはパイナップルに含まれている植物由来の成分になりますが、皮膚にパイナップルをくっつけたからといって皮膚が溶ける事はありませんよね。 正常な皮膚細胞にはバリア機能があるため、ブロメラインを正常な皮膚に塗ったからといって溶かしてしまうという事はありません。 このように正常の皮膚には強くは作用しませんが、バリア機能が消失した壊死細胞にはタンパク質を溶かす作用を発揮します。 ブロメラインを使用する際の注意点としては、タンパク質を溶かすという作用である以上、• なるべく正常な皮膚には塗らない• 壊死組織が除去されたら異なるお薬に切り替える 必要があるという点が挙げられます。 ブロメラインの主な作用は傷を治す事ではなく、壊死組織を除去する事です。 そのため壊死組織が除去されたらブロメラインの目的は達成されているため速やかにお薬を切り替える必要があります(このような場合、肉芽の形成を促進するお薬が次の候補になります)。 壊死組織もないのにブロメラインを続けてしまうと、ブロメラインは新しく作られた皮膚細胞をも溶かしてしまう可能性があります。 作られたばかりの皮膚細胞はバリア機能が未熟なため、ブロメラインによって溶けてしまいやすいのです。 またブロメラインは壊死組織にのみ塗るもので、壊死組織のない傷や正常な皮膚に塗ってはいけません。 これも皮膚細胞を傷つける可能性があるためです。 以上からブロメライン軟膏の特徴として次のような事が挙げられます。 【ブロメライン軟膏の特徴】 ・タンパク質を溶かす作用があり、主に壊死組織の除去に用いられる ・壊死組織のない傷に塗るべきではない ・正常な皮膚に塗るべきではない ・壊死組織が除去されたら速やかに別のお薬に切り替える必要がある スポンサーリンク 2.ブロメラインはどんな疾患に用いるのか ブロメラインはどのような疾患に用いられるのでしょうか。 添付文書には、次のように記載されています。 【効能又は効果】 熱傷・褥瘡・表在性各種潰瘍・挫傷・切開傷・切断傷・化膿創などの創傷面の壊死組織の分解、除去、清浄化およびそれに伴う治癒促進 難しい病名が並んでいますが簡単に言ってしまえば、皮膚に壊死が生じた際に、その壊死組織を除去するために用いるという事です。 ブロメライン軟膏の有効率は、• 熱傷に対する有効率は77. 褥瘡に対する有効率は88. 表在性各種潰瘍に対する有効率は75. 挫滅創・切開創に対する有効率は90. 化膿創に対する有効率は73. その他の壊死部に対する有効率は84. 3.ブロメラインにはどのような作用があるのか ブロメラインにはどのような作用があるのでしょうか。 ブロメラインの作用について詳しく紹介します。 タンパク質は多数のアミノ酸が結合して構成されていますが、ブロメラインはこのアミノ酸とアミノ酸の結合を切ることでタンパク質を分解します。 具体的には、アルギニンとアラニン、アラニンとグルタミンのアミノ酸結合を切る作用を持っている事が確認されています。 「細胞を溶かす」と聞くと怖いお薬に感じられるかもしれませんが、ブロメラインは自然にも存在する物質であり取り立てて危険なものではありません。 ブロメラインはパイナップルに含まれている成分になりますが、料理の際にお肉を柔らかくするためにパイナップルにつけるという方法があるそうです。 これもブロメラインのタンパク質分解作用を利用したものです。 これを医療分野に使用し、壊死組織を分解・除去するために用いているというわけです。 ブロメラインを壊死組織の除去に用いると、患者さんは「正常な皮膚も溶かしてしまうのではないですか?」と心配される事があります。 もちろん正常な皮膚にもダメージを与えてしまう可能性はあるため、出来るだけ壊死組織にのみ塗る必要がありますが、では正常な皮膚に塗ったら皮膚は溶けてしまうのかというとそんな事はありません。 正常な皮膚はただのタンパク質ではなく生きている細胞ですので、異物が侵入しにくいようなバリア機能を持っています。 ブロメラインを塗っても軽度の痛みや出血が出現する事はありますが、溶けてしまうことはまずありません。 対して壊死組織というのは死んだ細胞であり、バリア機能は消失しています。 そのためブロメラインを塗るとそのままタンパク質分解の作用が発揮されるのです。 とはいっても正常な皮膚にも多少作用する可能性はありますので、できるだけ壊死組織にのみ塗り、それ以外の部位には塗らない事が大切です。 プラスミンはフィブリノーゲンという血栓を作る元となる物質のはたらきをジャマするため、プラスミンが増えると血栓ができにくくなります。 血栓ができにくくなるという事は血液が流れやすくなるという事になります。 ブロメラインを皮膚に塗ると、このような抗血栓作用により塗った部位の血流量が増えやすくなり、これにより傷の治りを早める効果も期待できます。 しかし一方で傷口の出血を助長してしまうリスクもあります。 スポンサーリンク 4.ブロメラインの副作用 ブロメラインの副作用にはどのようなものがあるのでしょうか。 また副作用の頻度はどのくらいなのでしょうか。 ブロメラインの副作用発生率は35. 47%と報告されています。 ブロメラインはタンパク質を「溶かす」はたらきがあるため、どうしてもある程度副作用が生じやすいお薬になります。 そのため独断で使用せず、専門家にしっかりと指示を受けながら使用していく必要があります。 生じる副作用としては• 創縁のエロジオン(潰瘍) などがあります。 ブロメラインはタンパク質を溶かすため、壊死組織を除去するだけでなく正常な皮膚も刺激してしまう事があります。 これにより時に出血や疼痛が生じてしまうのです・ ブロメラインの持つ抗血栓作用も出血を生じやすくさせます。 また傷口に新しく作られている正常な皮膚細胞も溶かしてしまう事があります。 そのためブロメラインは壊死組織のみに塗り、壊死組織が除去されたら速やかに使用を中止し、他の塗り薬に切り替える必要があります。 実際ブロメラインの添付文書には次のように記載されています。 有効成分ブロメラインは蛋白分解酵素である。 蛋白分解という主作用に基づいて、局所の疼痛、出血をみることがあるから、壊死組織が除去された後は使用を中止して、他の処置にかえること。 また重大な副作用としては• アナフィラキシーショック 不快感、血圧低下、呼吸困難、全身紅潮等 が報告されています。 このような副作用の可能性を認めた場合はすぐに投与を中止し、病院を受診する必要があります。 ブロメラインの使い方は、 ガーゼ、リントなどに適量の軟膏をのばし、潰瘍辺縁になるべく触れないようにして塗布。 1日1回交換する。 創傷面が清浄化し、新生肉芽組織の再生が認められた場合は使用を中止する。 と書かれています。 ブロメラインの塗布で注意することは、• 出来るだけ壊死組織のみに塗る事• 壊死組織が除去されたら速やかに中止し、別のお薬に切り替える事 です。 6.ブロメラインの使用期限はどれくらい? ブロメラインの使用期限って、どのくらいの長さなのでしょうか。 「家に数年前に処方してもらった塗り薬があるんだけど、これってまだ使えますか?」 このような質問は患者さんから時々頂きます。 これは保存状態によっても異なってきますので、一概に答えることはできませんが、適正な条件(直射日光を避けて室温保存)で保存されていたという前提だと、3年が使用期限となります。 7.ブロメライン軟膏が向いている人は? 以上から考えて、ブロメライン軟膏が向いている人はどんな人なのかを考えてみましょう。 ブロメライン軟膏の特徴をおさらいすると、 ・タンパク質を溶かす作用があり、主に壊死組織の除去に用いられる ・壊死組織のない傷に塗るべきではない ・正常な皮膚に塗るべきではない ・壊死組織が除去されたら速やかに別のお薬に切り替える必要がある というものでした。 ここから、壊死組織を伴う皮膚疾患に向いているお薬になります。 具体的には、• 褥瘡(とこずれ)• 熱傷(やけど) などによく用いられます。 ブロメラインは壊死組織を溶かす作用がありますが、壊死組織がなくなった後も塗り続けていると正常な皮膚を傷つけてしまう可能性があります。 そのためブロメラインを塗っている間はしっかりと皮膚状態を観察し、必要な期間のみ使い、必要がなくなったら速やかに中止する事が大切です。 カテゴリー• 247•

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