在宅 勤務。 「在宅勤務あるある」に誰もが苦しむ根本原因

在宅勤務でインターネット回線の契約はどう変わった?

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これまで、同社のような会社ではリモートワークは「難しい」とされていた。 まず、取り引きをしている会社が約400にのぼり、自社のエンジニアを相手先に常駐させている場合もある。 自分たちの判断だけで、エンジニアを引き上げて在宅に切り替えるのは難しい。 何より、セキュリティレベルの高い仕事なので、パソコンを家に持ち帰ってしまうと情報漏洩のリスクがある。 それでも、丹下大社長をはじめ同社の社員が、顧客に説明してまわり、リモートワークに踏み切った。 どのようにして「従業員7割のリモートワーク」を実現したのか。 これからの企業のあり方をどう考えているのか。 「コロナと企業のあり方」を社会全体で模索しているときだからこそ、考えてみたい。 「これから恐ろしいことが起こる」直感的に思った 丹下社長が新型コロナのニュースに触れたのは1月ごろだ。 当時、海外出張と語学研修を兼ねてロンドンに1ヵ月ほど滞在していて、現地の公共放送BBCでこの話題が流れていた。 日本では「毎年のインフルエンザのようなものだ」と思っていた人もいたため、丹下社長の中でも危機感は、現在ほど高まっていなかったという。 それが帰国後の2月27日、安倍首相が「学校休校」を要請したため、「これから恐ろしいことが起こる」と直感的に思った。 翌日には役員や幹部と対策会議を開き、在宅勤務の環境整備を始める。 「新型コロナという未知のウイルスに関して、従業員の安全をとにかく考えました。 私たちは、医療や金融の方のような『インフラ』に近い仕事です。 自宅のネット環境が整っていない人には、Wi-Fi機器を配った。 顧客企業の理解も不可欠だ。 「3月から、営業担当の社員がお客さま400社に毎日電話しました。 我々もお客様も、どうしたら良いか分からない中、『こういう体制なら、在宅勤務をしてもよろしいでしょうか』と積極的に働きかけて、許可をいただきました」 同社が考えた在宅勤務の体制は次の図の通りだ。 在宅勤務をベーシックな「レベル1」から最もセキュリティレベルが高い仕事に必要な「レベル3」まで用意。 たとえばレベル1では、仮想プライベートネットワーク(VPN を使う。 通信経路が暗号化され、外部から干渉を受けないとされる仕組みだ。 レベル3では、在宅する従業員の部屋に、あらかじめ双方が合意したうえで、カメラを置き、万一のために遠隔で録画をしておく想定だ。 レベル3まで選ぶ顧客は今のところいないというが、「そこまでやるのですね」と驚かれたという。 それによって、在宅勤務になっても業務の生産性に支障が出ないことが証明された。 1日に社員がどのぐらいZoomなどのオンライン会議に時間を使ったのか、PowerPointやエクセルをどのぐらい触ったのか、開発のソースコードをどこまでつくったのかなどをログで残すこともできる。 そうした記録をきちんと取っておけば、「お互いがどんな仕事をやっているか分からない」という不安感は取り除けるという。 ロジックだけでは分からない「従業員の気持ち」とは どうしてここまで変えたのか? 「これまでの社会では、会社の従業員にとって、仕事のやりがいや給与が、働く上で大事なことでした。 ところが、今はコロナの感染のリスクと常に向き合わないといけず、働く人は『身の安全』を一番に考えるようになります。 『欲求』が変わるのです」 「たとえ会社の中がクリーンな環境でも、通勤途中に感染することもあれば不安になって安心して働けない。 そこを一番に考えました」 「新型コロナの感染が広まった初期の頃は、『交通事故やインフルエンザの致死率の方が高い。 だから大丈夫だ』と言う人もいましよね。 でも、こうした未知のウイルスに対して従業員が不安に思う気持ちは当然だと思うんです。 経営者は、必ずしもロジックでは捉えられない社員の心の変化も把握するのが務めです」 「家族」への説明も求められる 丹下社長は、会社としてのコロナ対策や自身の考え方について、およそ20本の文章をnoteで書き、社内メールも数多く送り、従業員に考え方を説明してきた。 今後は社員だけでなく、家族へのメッセージも必要になる。 在宅勤務を行う場合、同居する家族らの理解も求められるからだ。 「家族との関係は間違いなく変わると思います。 パートナーとの関係も変わるでしょうし、食事も家族でとる機会が増える」 「平日は家族で過ごす分、週末に会食をいれ、土曜日にビジネスランチをする文化も生まれるかもしれません。 コロナの第2波が来る可能性もあり、こうした状況は1-2年続くと思います」 「ある程度時間がたてば、人の価値観は変わり、『在宅OK』と言わなければ優秀な人材が来なくなる。 そうした新しいライフスタイルに対応した仕事のスタイルの改革をこれからもどんどんやっていきたい」.

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在宅勤務の普及で「副業」「地方在住者」「共働き夫婦」が増加すると予測

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新型コロナウイルスの影響で、より社会に広まりつつある在宅勤務。 そんな在宅勤務は、周囲に上司や同僚がいない環境で仕事をする必要性があるので、自宅で従業員がさぼってしまうのではないかという不安が付き物。 今回は、企業側が従業員が在宅勤務でさぼらないための仕組みを紹介していく。 在宅勤務でさぼるのは当たり前? 在宅勤務は、職場にいる時と同じような緊張感をもって仕事をするのは難しい。 すべての従業員が自己管理できれば問題はないのだが、厳しいものがあるだろう。 では、まだ在宅勤務を導入していない企業は、在宅勤務にどのような懸念を抱えているのだろうか。 在宅勤務とオフィスワーク、作業は変わらない? 現場仕事と呼ばれる仕事以外、現在の仕事の多くは、会社でパソコンをうって作業しているのではないだろうか。 席に座ってキーボードを打つ、マウスを動かすといった動作自体は見えるが、その従業員のパソコンの画面がどうなっているのかまでは把握してない場合も多いはず。 結果として、部下が提出した成果物を見たうえで仕事をしているのかどうかの判断をしているだろう。 つまり、在宅勤務を採用したとしても、姿が見えるか否か、というだけで業務自体は何も変わらない。 ノルマや成果物の提出期限などをしっかり定めれば、職場で仕事をする状況と変わらないだろう。 自己管理ができる従業員しか在宅勤務はできない? 在宅勤務は、自身で勤務時間や仕事の進め方をある程度定められる。 自由に働ける分、自己管理がしっかりできる人でないと、在宅勤務には向かないのではないかという声も聞く。 しかし、在宅勤務だろうと、会社が勤務状況を管理できるだろう。 実際、常時Webカメラを接続しておくなどの取り組みを行っている会社もある。 定時報告を義務付けたり、出勤・退勤時になにかしらのアクションを送るなどの約束事を決めておけば、問題は起きないはずだ。 在宅勤務は孤独? 在宅勤務は、周囲に同僚や上司がいない環境で仕事をするため、孤独になってしまうのではないかという心配もあるだろう。 これは、在宅勤務はコミュニケーションが密にとれないのでは、という思い込みがゆえに生じる憶測だろう。 しかし現在はインターネット全盛期。 常時つながっているのが当たり前の世界なので、仕事においてもチャットツールなどを活用し、社員とコミュニケーションをとるのが一般的だ。 顔を合わせないという性質上、在宅勤務のほうがよりチャットや電話などは頻繁に行われるだろう。 さぼりを防ぐために! 企業は何をすればいい? では、在宅勤務を新たに導入する会社は、どのような取り組みを行えばよいのだろうか。 雇用形態を「ジョブ型」に変更 日本の企業にありがちなのが、「どこまでが誰の仕事なのか」など責任の範疇が不明瞭な場合がある。 これは、日本企業が「メンバーシップ型」という、先に人を採用したうえで仕事を割り振る雇用形態を導入しているためだ。 総合職、という部署が存在するのが、その最たる例だろう。 全員で協力しながら仕事をするという点で優れたメンバーシップ性だが、責任範囲が不明瞭となりがち。 自分の仕事が残っていても他人を手伝ったり、みんなの業務が終わらないと帰社できないなどのデメリットがある。 そしてこれは、在宅勤務を採用した際にはさらに顕著になってしまい、日にどこまでの成果を上げればいいかなどが曖昧で、結果としてさぼりにつながる恐れがある。 そこで、諸外国では当たり前に採用されている「ジョブ型」の雇用形態の導入がおすすめ。 雇用契約時に結ぶ「職務記述書」によって1人ひとりの仕事の範囲が明確に規定されており、在宅という環境であっても、自分の業務をやり遂げなければという必要性に迫られるだろう。 結果的に、さぼりの防止に繋がるといえる。 成果物の提出を義務化 在宅勤務によるさぼりを防ぐ方法として、その日の成果物の提出を義務付けるのも有効だろう。 勤務日の前日までに、その日なんの業務を行うかの上司が確認し、在宅勤務日に報告通りの成果物が提出されたかを確認する。 これだけで、在宅勤務であっても仕事を行わなければならなくなるだろう。 定量評価を採用する 人事評価の方法を、定性評価から定量評価に変える必要もあるだろう。 定量評価とは、成果や結果で評価する方法だ。 現在日本の企業の多くは、仕事の姿勢などで評価する「定性評価」を採用しているところが多い。 定性評価は、上司が評価のカギを直接握るので、上司に認められるようにやる気や姿勢でアピールしなければならない。 しかし逆を返せば、上司にどう見られているかに重きを置いて働いてしまうため、在宅勤務という上司がいない環境では、手を抜いてしまう恐れがある。 そこで、あくまで成果で判断する定量評価を採用すれば、場所に左右されずに仕事に打ち込めるようになるのではないだろうか。 さらに、雑誌「DIME」最新号の特集は「最強!快速!テレワークギア」。 新型コロナウイルスの影響で、在宅勤務を行なう人が急増していますが、それに伴って、様々なストレスや問題が生じているというのも事実。 そんなテレワーカーのために、快適なテレワークを実現するための、デバイスの選び方(Web会議対応パソコン、高精細Webカメラ、超速Wi-Fiルーター、サブモニター、デスクライト、スピーカー、姿勢矯正椅子など)、本当に使えるビジネスチャットツール、効率的な仕事の進め方、環境づくりのノウハウ、セキュリティー対策、ソリューションサービスなどを詳しく紹介。 さらに、最先端テレワークを実践している様々な企業のビジネスパーソンたちへの密着取材で、効率良く仕事をこなすノウハウも紹介します。 そのほか、超便利な万能キャンプギア図鑑、いま買うべき必勝株、再開発で進化する東京のトレンドスポット、注目度No. 1のスーパールーキー・佐々木朗希徹底解剖など、今、知りたい情報がてんこ盛りのDIME6月号、ぜひお買い求めください。 文/佐藤文彦.

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「在宅勤務なんてPC1台あればできるでしょ」でも、実際は違った──3年間の試行錯誤でたどり着いた「テレワークの工夫」

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「gettyimages」より 新型 コロナウイルスの流行は私たちの生活を一変させた。 感染拡大を防ぐために「 在宅ワーク」に切り替える企業も増えており、働き方をめぐって戸惑っているビジネスパーソンも少なくないだろう。 在宅ワークをしている人たちに話を聞くと、「通勤がないのはいいが、家では集中できない」「家ではサボっているような気になる」「会社にいるときよりも疲れてしまった」など、自宅で仕事をする難しさや悩みを抱えているようだ。 「職場と家では違うように思えますが、在宅ワークが得意な人は職場でも同じように働いています。 自分自身で時間や作業をコントロールできるので、自宅でもしっかり仕事をこなせるのです。 一方、『家ではサボっているような気になる』という人は、職場でも他人のペースに合わせて仕事をしていることが多いです」(菅原氏) 自分の意志で仕事モードに切り替えられる人は環境に左右されないが、環境の変化や周囲の目が仕事のスイッチになっている人は、在宅ワークを苦手と感じるそうだ。 特に後者は「電話の対応やメールの即レスなど、相手都合の働き方をしている人が多い」と菅原氏。 そのため、電話の本数が減る在宅ワークでは仕事を奪われたような感覚に陥り、仕事モードに切り替えられないというケースもありますね」(同) まず相手都合の働き方を変えなければ、職場でも在宅でも生産的な仕事をするのは難しいという。 つまり、在宅ワークによって普段の働き方が露呈してしまうといえる。 在宅ワークでは、家でやるべきこと(家事)と仕事(業務)が重なり、より脳が疲れやすい状況になります。 頭の片隅で『洗い物しなきゃ』なんて考えながら業務を進めると、職場で働くよりも疲れてしまいます」(同) 在宅ワークで生産性をアップさせる秘訣 では、在宅ワークを効率的に進める方法はなんだろうか。 ・「スマホを見ない場所」をつくる スマホは娯楽だけでなく、電話対応や業務連絡など仕事にも使える便利なツールだ。 周りの目がない在宅ワークでは、用もないのにスマホを触ってしまうという人も多いだろう。 そんなときは「スマホを触らない場所」を決めるのがおすすめだ。

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