宇治拾遺物語 袴垂、保昌にあふこと 品詞分解。 「品詞分解,宇治拾遺物語」に関するQ&A

宇治拾遺物語~袴垂、保昌に会ふこと~②

宇治拾遺物語 袴垂、保昌にあふこと 品詞分解

東京都府中市の大学受験プロ家庭教師『逆転合格メーカー』のコシャリです。 いつも独学受験. jpにお越しいただきましてありがとうございます。 本文 昔、袴垂とて、いみじき盗人の大将軍あり けり。 十月ばかりに、衣の用 なりければ、、衣少しまうけ んとて、 さる べき所々うかがひ歩き けるに、夜中ばかりに、 人皆静まり果てて後、月の朧げなるに、衣あまた着 たりけるぬしの、 指貫の稜挟みて、絹の狩衣めき たる着て、ただ一人笛吹きて、 行きもやらず練りゆけば、 現代語訳 昔、袴垂といって、たいそうな盗賊の頭がいた。 十月ごろに、(気温が低くなってきて)衣類が必要になったので、衣服を少し手に入れようとして、 (お目当ての服を手に入れられそうな)適当な場所をあちこち(様子を)伺って歩きまわっていたところ、夜中ぐらいに、 人がみなすっかり寝静まった後、月が朧げに照らす道を、着物をたくさん重ね着した(お金持ち風の)人が、 指貫の稜を(帯に)挟んで、絹で狩衣風にしたものを着て、たった1人で笛を吹いて、 急いで道をゆくこともなくゆっくりと歩いて行くので、 品詞分解 昔、 名詞 袴垂 名詞 と 格助詞 て、 接続助詞、 いみじき シク活用形容詞「いみじ」連体形 盗人 名詞 の 格助詞 大将軍 名詞 あり ラ行変格活用動詞「あり」連用形 けり。 過去の助動詞「けり」終止形 十月 名詞 ばかり 副助詞 に、 格助詞 衣 名詞 の 格助詞 用 名詞 なり 断定の助動詞「なり」連用形 けれ 過去の助動詞「けり」已然形 ば、 接続助詞、 衣 名詞 少し 副詞 まうけ カ行下二段活用動詞「まうく」未然形 ん 意志の助動詞「む」終止形 と 格助詞 て、 接続助詞、 さる ラ行変格活用動詞「さり」連体形連体詞 べき 適当の助動詞「べし」連体形 所々 名詞 うかがひ歩き カ行四段活用動詞「うかがひ歩く」連用形 ける 過去の助動詞「けり」連体形 に、 接続助詞 夜中 名詞 ばかり 副助詞 に、 格助詞 人 名詞 皆 名詞 静まり果て タ行下二段活用「静まり果つ」連用形 て 接続助詞 後、 名詞 月 名詞 の 格助詞 朧げなる ナリ活用形容動詞「朧げなり」連体形 に、 格助詞 衣 名詞 あまた 副詞 着 カ行上一段活用動詞「着る」連用形 たり 完了の助動詞「たり」連用形 ける 過去の助動詞「けり」連体形 ぬし 名詞 の、 格助詞、 指貫 名詞 の 格助詞 稜 名詞 挟み マ行四段活用動詞「挟む」連用形 て、 接続助詞、 絹 名詞 の 格助詞 狩衣めき カ行四段活用動詞「狩衣めく」連用形 たる 存続の助動詞「たり」連体形 着 カ行上一段活用動詞「着る」連用形 て 接続助詞 ただ 副詞 一人 名詞 笛 名詞 吹き カ行四段活用動詞「吹く」連用形 て、 接続助詞、 行き カ行四段活用動詞「行く」連用形 も 係助詞 やら ラ行四段活用動詞「やる」未然形 ず 打消の助動詞「ず」連用形 練りゆけ カ行四段活用動詞「練りゆく」已然形 ば、 接続助詞 本文 あはれ、これこそ我に衣得させんとて 出でたる人なめりと思ひて、走りかかりて衣を剥がんと思ふに、 あやしくものの恐ろしく覚えければ、添ひて、二、三町ばかり行けども、 我に人こそつきたれと思ひたる気色もなし。 現代語訳 品詞分解 あはれ 感動詞 これ 代名詞 こそ 係助詞 我 代名詞 に 格助詞 衣 名詞 得 ア行下二段活用動詞「得」未然形 させ 使役の助動詞「さす」未然形 ん 意志の助動詞「む」終止形 と 格助詞 て 接続助詞 出で ダ行下二段活用動詞「出づ」連用形 たる 完了の助動詞「たり」連体形 人 名詞 な 断定の助動詞「なり」連体形「なる」撥音便「なん」「ん」無表記形 めり 推定の助動詞「めり」終止形 と 格助詞 思ひ ハ行下二段活用動詞「思ふ」連用形 て 接続助詞 走りかかり ラ行四段活用動詞「走りかかる」連用形 て 接続助詞 衣 名詞 を 格助詞 剥が ガ行四段活用動詞「剥ぐ」未然形 ん 意志の助動詞「む」終止形 と 格助詞 思ふ ハ行四段活用動詞「思ふ」連体形 に 接続助詞 あやしく シク活用形容詞「あやし」連用形 もの 名詞 の 格助詞 恐ろしく シク活用形容詞「おそろし」連用形 覚え ヤ行下二段活用動詞「おぼゆ」連用形 けれ 過去の助動詞「けり」已然形 ば 接続助詞 添ひ ハ行四段活用動詞「添ふ」連用形 て 接続助詞 二三町 名詞 ばかり 副助詞 行け カ行四段活用動詞「行く」已然形 ども 接続助詞 我 代名詞 に 格助詞 人 名詞 こそ 係助詞(係り結び) つき カ行四段活用動詞「つく」連用形 たれ 完了の助動詞「たり」已然形 と 格助詞 思ひ ハ行四段活用動詞「思ふ」連用形 たる 完了の助動詞「たり」連体形 気色 名詞 も 係助詞 なし。 ク活用形容詞「なし」終止形 いよいよ笛を吹きて行けば、試みんと思ひて、 足を高くして走り寄りたるに、 笛を吹きながら見返りたる気色、とりかかるべくも覚えざりければ、 走り退きぬ。 いよいよ 副詞 笛 名詞 を 格助詞 吹き カ行四段活用動詞「吹く」連用形 て 接続助詞 行け カ行四段活用動詞「行く」已然形 ば 接続助詞 試み マ行上一段活用動詞「試む」未然形 ん 意志の助動詞「む」終止形 と 格助詞 思ひ ハ行四段活用動詞「思ふ」連用形 て 接続助詞 足 名詞 を 格助詞 高く ク活用形容詞「たかし」連用形 し サ行変格活用動詞「す」連用形 て 接続助詞 走り寄り ラ行用四段活用動詞「走りよる」連用形 たる 完了の助動詞「たり」連体形 に 接続助詞 笛 名詞 を 格助詞 吹き カ行四段活用動詞「吹く」連用形 ながら 接続助詞 見返り ラ行用四段活用動詞「見返る」連用形 たる 完了の助動詞「たり」連体形 気色 名詞 とりかかる ラ行用四段活用動詞「とりかかる」終止形 べく 可能の助動詞「べし」連用形 も 係助詞 覚え ヤ行下二段活用動詞「おぼゆ」未然形 ざり 打消の助動詞「ず」連用形 けれ 過去の助動詞「けり」已然形 ば 接続助詞 走り退き カ行四段活用動詞「走り退く」連用形 ぬ。 完了の助動詞「ぬ」終止形 かように、あまたたび、とさまかうざまにするに、 つゆばかりも騒ぎたる気色なし。 希有の人かなと思ひて、 十余町ばかり具して行く。 かやうに ナリ活用形容動詞「かやうなり」連用形 あまたたび 副詞 とさまかうざまに 副詞ウ音便 する サ行変格活用動詞「す」連体形 に 接続助詞 つゆばかり 副詞 も 係助詞 騒ぎ ガ行四段活用動詞「騒ぐ」連用形 たる 完了の助動詞「たり」連体形 気色 名詞 なし。 ク活用形容詞「なし」終止形 希有 名詞 の 格助詞 人 名詞 かな 終助詞 と 格助詞 思ひ ハ行四段活用動詞「思ふ」連用形 て 接続助詞 十余町 名詞 ばかり 副助詞 具し サ行変格活用動詞「具す」連用形 て 接続助詞 行く。 カ行四段活用動詞「行く」終止形 さりとてあらんやはと思ひて、 刀を抜きて走りかかりたる時に、そのたび、笛を吹きやみて、 立ち返りて、「こは何者ぞ。 」と問ふに、心も失せて、 我にもあらでつい居られぬ。 さりとて 接続詞 あら ラ行変格活用動詞「あり」未然形 ん 推量の助動詞「む」終止形 やは 係助詞 と 格助詞 思ひ ハ行四段活用動詞「思ふ」連用形 て 接続助詞 刀 名詞 を 格助詞 抜き カ行四段活用動詞「抜く」連用形 て 接続助詞 走りかかり ラ行四段活用動詞「走りかかる」連用形 たる 完了の助動詞「たり」連体形 時 名詞 に 格助詞 そ 代名詞 の 格助詞 たび 名詞 笛 名詞 を 格助詞 吹きやみ マ行四段活用動詞「吹きやむ」連用形 て 接続助詞 立ち返り ラ行四段活用動詞「立ち返る」連用形 て 接続助詞 こ 代名詞 は 係助詞 何者 名詞 ぞ 終助詞 と 格助詞 問ふ ハ行四段活用動詞「問ふ」連体形 に 接続助詞 心 名詞 も 係助詞 失せ サ行下二段活用動詞「失す」連用形 て 接続助詞 我 代名詞 に 断定の助動詞「なり」連用形 も 係助詞 あら 補助動詞ラ行変格活用動詞「あり」未然形 で 接続助詞 つい居 ワ行上一段活用動詞「つい居る」未然形 られ 自発の助動詞「らる」連用形 ぬ。 完了の助動詞「ぬ」終止形 また、「いかなる者ぞ。 」と問へば、今は逃ぐとも よも逃がさじと覚えければ、「引剥ぎにさぶらふ」と言へば、 「何者ぞ。 」と問へば、「字、袴垂となん言はれさぶらふ。 」 と答ふれば、 また 副詞 「いかなる ナリ活用形容動詞「いかなり」連体形 者 名詞 ぞ。 」 終助詞。 」 と 格助詞 問へ ハ行四段活用動詞「問ふ」已然形 ば 接続助詞 今 名詞 は 係助詞 逃ぐ ガ行下二段活用「逃ぐ」終止形 とも 接続助詞 よも 副詞 逃がさ サ行四段活用動詞「逃がす」未然形 じ 打消推量の助動詞「じ」終止形 と 格助詞 覚え ヤ行下二段活用動詞「覚ゆ」連用形 けれ 過去の助動詞「けり」已然形 ば 接続助詞 「引剥ぎ 名詞 に 断定の助動詞「なり」連用形 さぶらふ」 丁寧語補助動詞ハ行四段活用動詞「さぶらふ」終止形 と 格助詞 言へ ハ行四段活用動詞「言ふ」已然形 ば 接続助詞 「何者 名詞 ぞ。 」 終助詞。 」 と 格助詞 問へ ハ行四段活用動詞「問ふ」已然形 ば 接続助詞 「字 名詞 袴垂 名詞 と 格助詞 なん 係助詞(係り結び) 言は ハ行四段活用動詞「言ふ」未然形 れ 受け身の助動詞「る」連用形 さぶらふ。 」 丁寧語補助動詞ハ行四段活用動詞「さぶらふ」連体形(「なん」結び) と 格助詞 答ふれ ハ行下二段活用動詞「答ふ」已然形 ば 接続助詞 「さいふ者ありと聞くぞ。 」危ふげに、 希有のやつかな。 」と言ひて、 「ともにまうで来。 」とばかり言ひかけて、また、 同じやうに、笛吹きて行く。 「さ 副詞 いふ ハ行四段活用動詞「いふ」連体形 者 名詞 あり ラ行変格活用動詞「あり」終止形 と 格助詞 聞く カ行四段活用動詞「聞く」連体形 ぞ。 」 終助詞。 」 危ふげに ナリ活用形容動詞「危ふげなり」連用形 希有 名詞 の 格助詞 やつ 名詞 かな。 」 終助詞 と 格助詞 言ひ ハ行四段活用動詞「言ふ」連用形 て 接続助詞 「ともに 副詞 まうで来(こ)。 」 カ行変格活用動詞「まうで来(く)」命令形 と 格助詞 ばかり 副助詞 言ひかけ カ行下二段活用動詞「言ひかく」連用形 て 接続助詞 また 副詞 同じ シク活用形容詞「同じ」連体形 やうに 比況の助動詞「やうなり」連用形 笛 名詞 吹き カ行四段活用動詞「吹く」連用形 て 接続助詞 行く。 カ行四段活用動詞「行く」終止形 この人の気色、今は逃ぐともよも逃がさじとおぼえければ、 鬼に神取られたるやうにて、ともに行くほどに、 家に行き着きぬ。 こ 代名詞 の 格助詞 人 名詞 の 格助詞 気色 名詞 今 名詞 は 係助詞 逃ぐ ガ行下二段活用動詞「逃ぐ」終止形 とも 接続助詞 よも 副詞 逃がさ サ行四段活用動詞「逃がす」未然形 じ 打消推量の助動詞「じ」終止形 と 格助詞 おぼえ ヤ行下二段活用動詞「覚ゆ」連用形 けれ 過去の助動詞「けり」已然形 ば 接続助詞 鬼 名詞 に 格助詞 神 名詞 取ら ラ行四段活用動詞「取る」未然形 れ 受け身の助動詞「る」連用形 たる 完了の助動詞「たり」連体形 やうに 比況の助動詞「やうなり」連用形 て 接続助詞 ともに 副詞 行く カ行四段活用動詞「行く」連体形 ほど 名詞 に 格助詞 家 名詞 に 格助詞 行き着き カ行四段活用動詞「行き着く」連用形 ぬ。 完了の助動詞「ぬ」終止形 いづこぞと思へば、摂津の前司保昌といふ人なりけり。 家の内に呼び入れて、綿厚き衣一つを賜はりて、 「衣の用あらん時は、参りて申せ。 心も知らざらん人に 取り掛かりて、汝、過ちすな。 」とありしこそ、 あさましく、むくつけく、恐ろしかりしか。 いづこ 名詞 ぞ 終助詞 と 格助詞 思へ ハ行四段活用動詞「思ふ」已然形 ば 接続助詞 摂津の前司保昌 名詞 と 格助詞 いふ ハ行四段活用動詞「いふ」連体形 人 名詞 なり 断定の助動詞「なり」連用形 けり。 過去の助動詞「けり」終止形。 家 名詞 の 格助詞 内 名詞 に 格助詞 呼び入れ ラ行下二段活用動詞「呼び入る」連用形 て、 接続助詞、 綿 名詞 厚き ク活用形容詞「厚し」連体形 衣 名詞 一つ 名詞 を 格助詞 賜はり ラ行四段活用動詞「賜はる」連用形 て、 接続助詞、 「衣 名詞 の 格助詞 用 名詞 あら ラ行変格活用動詞「あり」未然形 ん 婉曲の助動詞「む」連体形 時 名詞 は、 係助詞 参り ラ行四段活用動詞「参る」連用形 て 接続助詞 申せ。 サ行四段活用動詞「申す」命令形 心 名詞 も 係助詞 知ら ラ行四段活用動詞「知る」未然形 ざら 打消の助動詞「ず」未然形 ん 婉曲の助動詞「む」連体形 人 名詞 に 格助詞 取り掛かり ラ行四段活用動詞「取りかかる」連用形 て 接続助詞 汝、 代名詞 過ち 名詞 す サ行変格活用動詞「す」終止形 な。 」 終助詞 と 格助詞 あり ラ行変格活用動詞「あり」連用形 し 過去の助動詞「き」連体形 こそ、 係助詞(係り結び) あさましく、 シク活用形容詞「あさまし」連用形 むくつけく、 ク活用形容詞「むくつけし」連用形 恐ろしかり シク活用形容詞「おそろし」連用形 しか。 過去の助動詞「き」已然形(「こそ」結び) いみじかりし人のありさまなり。 捕らへられて後、語りける。 いみじかり シク活用形容詞「いみじ」連用形 し 過去の助動詞「き」連体形 人 名詞 の 格助詞 ありさま 名詞 なり。 断定の助動詞「なり」終止形 捕らへ ハ行下二段活用動詞「捕らふ」未然形 られ 受け身の助動詞「らる」連用形 て 接続助詞 後、 名詞 語り ラ行四段活用動詞「語る」連用形 ける 過去の助動詞「けり」連体形.

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【現代語訳】猟師、仏を射ること/1分で分かるあらすじ|古典の現代語訳

宇治拾遺物語 袴垂、保昌にあふこと 品詞分解

新学期を迎えた皆さんこんにちは!ゴールデンウィークですね!! リクエストにお応えします。 〈本文〉 昔、袴垂(はかまだれ)とていみじき盗人の大将軍ありけり。 十月ばかりにきぬの用ありければ、衣(きぬ)すこしまうけんとて、さるべき所々うかがひありきケルに、夜中ばかりに、人みなしづまりはててのち、月の朧(おぼろ)なるに、きぬあまたきたりけるぬしの、指貫(さしぬき)のそばはさみて、きぬの狩衣(かりぎぬ)めきたるきて、ただひとり笛吹きて、ゆきもやらず、ねりゆけば、「あはれ、これこそ、我にきぬえさせんとて、出でたる人なめれ」と思ひて、走りかかりて衣をはがんと思ふに、あやしく物のおそろしく覚えければ、そひて二、三町ばかりいけども、我に人こそ付きたれと思ひたるけしきもなし。 いよいよ笛を吹きていけば、心みんと思ひて、足をたかくして走りよりたるに、笛を吹きながら見かへりたる気しき、取りかかるべくもおぼえざりければ走りのきぬ。 かやうにあまたたび、とざまかうざまにするに、露ばかりもさわぎたるけしきなし。 「稀有(けう)の人かな」と思ひて、十餘(よ)町ばかりぐして行く。 「さりとてあらんやは」と思ひて、刀をぬきて 〈juppo〉久しぶりに宇治拾遺物語です。 今回はネットでテキストを探すことなく、手元にあった角川文庫ソフィア『宇治拾遺物語』を参考にしました。 これです。 訳は載っていませんが、なんとなくで読めます。 今回は漫画にするのでいろいろ調べて訳しましたが。 袴垂という盗賊は、「袴垂保輔」とされることもあるそうですが、文庫の注釈には「別人」だとあります。 保輔はここに登場する保昌の弟だそうです。 保昌はまだ名乗られてないですね。 でもタイトルにあるので、当然この笛を吹いてる人が保昌ですよね。 「指貫のそば」を「指貫の股立」と訳してありますが、「股立って何さ」と思いながら訳してました。 袴に詳しい人なら現代でも常識な言葉なのかもしれません。 袴の腰の、脇のすき間が空いた部分のことなんですね。 そこを帯に挟んで裾を上げているということらしいです。 なぜそんなことをしているのかは、ナゾです。 多分歩きやすくするためでしょう。 夜道なので。 夜道を笛を吹きながら歩いている理由もナゾなんですよね。 風流な人はただ帰宅するのにも楽器を奏でながら歩いたんでしょうか。 今でいう鼻歌くらいな感じで。 そうやってゆるゆる歩いているだけなのに、襲おうとしても襲えない、身にまとう物のおそろしさがあるというんですね。 その、おいそれと手が出せない雰囲気が漫画に描ききれているとは到底思えないのですが、とてもそう思えないのに手が出せない恐ろしさ、なんてものがあるのだろうなと思ってください。 とは言え、このままただついて行くだけでは、と意を決した袴垂であります。 続きます。 そんなわけでゴールデンウィークに突入しましたね。 最近、平日が人並みに忙しいので、休みになったらあれこれしようと思いつつ、休みになると何にもしたくない症状に陥りそうです。 夕方の「カーネーション」の再放送を見ているうちに、沸々とミシン踏みたい気持ちにもなってくるのですけど。

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高校古文こういう話

宇治拾遺物語 袴垂、保昌にあふこと 品詞分解

児のそら寝~これも今は昔、比叡の山に児ありけり~ 【冒頭部】 これも今は昔、比叡の山に児ありけり。 僧たち宵のつれづれに 【現代語訳】 これも今は昔の話だが、比叡山延暦寺に一人の稚児がいた。 僧たちが、宵の退屈なのにまかせて、「さあ、ぼたもちを作って食べよう。 」と言ったのを、この稚児は心だのみに聞いていた。 しかし、そうかといって、作り上げるのを待っていて、寝ないようなのも具合が悪いだろうと思って、片隅に寄って寝たふりをして、できてくるのを待っていたところが、どうやらでき上がった様子で、皆ががやがやと騒ぎあっている。 この稚児は、きっと自分を呼び起こしてくれるだろうと思って待っていたところ、一人の僧が、「もしもし、目をお覚ましなさい。 」と言うのを、うれしいとは思ったが、ただ一度で返事をするのも、いかにも待っていたのかと思うに違いないと思って、もう一度呼ばれてから返事をしようと、我慢でして寝ているうちに、「おい、お起こし申すな。 稚児さんはすっかり寝入ってしまわれたぞ。 」という声がしたので、ああ情けないと思って、もう一度起こしてくれよと思いながら寝たままで耳をすましていると、むしゃむしゃとただもう盛んに食う音がしたので、どうしようもなくて、ひどく時がたったあとで、「はい。 」と返事をしたところ、僧たちの笑うことは、きりがなかった。 【語句】 し出ださむ・・・つくりあげる。 起せかし・・・起こしてくれよ。 ひしひしと・・・むしゃむしゃと。 袴垂、保昌にあふ事(第一段落)~昔、袴垂とて~ 【冒頭部】 昔、袴垂とて、いみじき盗人の大将軍ありけり 【現代語訳】 昔、袴垂といって、並々でない盗人の首領がいた。 旧暦十月ごろに、着物が必要だったので、着物を少しせしめようと思って、しかるべき所々をひそかに様子を見て歩きまわったところ、夜中ごろに、人がみな(寝て)すっかり静かになってから、月がぼんやりかすんでいる時に、着物をたくさん着ていた方が、指貫袴の左右の腰の部分の端を(帯に)はさんで、絹の狩衣のような感じのものを着て、ただ一人、笛を吹いて、どんどん行きもせずゆっくりと歩いて行くので、しめしめ、こいつこそ、俺に着物を与えようと思って出て来た人であるようだと思って、走りかかって、着物をはぎ取ろうと思うと、不思議なことになんとなく恐ろしく感じたので、(そのまま)寄り添って、二、三町ほど行くが、(その人は)自分に人がついて(来て)いると思っている様子もない。 ますます笛を吹いて行くので、試してみようと思って、足音を高くして走り寄ったが、笛を吹きながら振り返った様子は、襲いかかることができそうにも思われなかったので、走って離れた。 【語句】 さるべき所々・・・それにふさわしい所々。 あやしく・・・不思議なことに。 けしき・・・様子。 試みん・・・やってみよう。 袴垂、保昌にあふ事(第二段落)~かやうにあまたたび~ 【冒頭部】 かやうにあまたたび、とざまかうざまにするに 【現代語訳】 このように何度も、あれやこれやとするが、少しほどでも動揺している様子がない。 不思議な人だなあと思って、十余町ほど、連れだって行く。 そうであるからといって(このままで)いられようか(いや、いられないだろう)と思って、刀を抜いて走りかかった時に、その笛を吹くのがやんで、立ち戻って、「お前は何者か。 」と問うので、気もぼうっとなって、自分でもない状態で思わずしゃがみ込んでしまった。 さらに、(その人が)「(お前は)いかなる者か。 」と問うので、今はたとえ逃げてもよもや逃さないだろうと思われたので、「追いはぎでございます」と言うと、「(名前は)何者か。 」と問うので、「通称は袴垂と言われております。 」と答えると、「そういう者がいると聞いているぞ。 いかにも物騒で、とんでもないやつだなあ」と言って、「いっしょにやって参れ。 」とだけ言いかけて、また同じように、笛を吹いて行く。 【語句】 具す・・・つれ立つ。 心失す・・・気が遠くなる。 失神する。 危ふげに・・・見るからに危険で。 袴垂、保昌にあふ事(第三段落)~この人のけしき~ 【冒頭部】 この人のけしき、今は逃ぐともよも逃がさじ 【現代語訳】 この様子の人は、今はたとえ逃げてもよもや逃がさないだろうと思われたので、鬼に魂を取られたようで、いっしょに行くうちに、(その人の)家に行き着いた。 どこかと思うと、摂津の前司保昌という人(の家)であったことだ。 (その人は自分の)家の中に呼び入れて、錦の厚い着物一枚をお与えになって、「着物の必要があるような時には、(ここに)参上して申し上げよ。 気心もわからないような人に襲いかかって、お前、けがでもするな。 」と言ったのは、驚きあきれるほどで、気味が悪く、恐ろしかった。 (今思っても)すばらしかった人の様子である。 (そのように袴垂は)捕らえられてから(獄中で)語ったことだ。 【語句】 賜りて・・・くださって。 秦兼久の悪口(第一段落)~今は昔、治部卿通俊卿~ 【冒頭部】 今は昔、治部卿通俊卿、『後拾遺』を撰ばれける時 【現代語訳】 今では昔のことだが、治部卿通俊卿が『後拾遺和歌集』をお撰びになった時、秦兼久が、(治部卿の家へ)参上して、「もしかしたら、(自分の)歌が(その『後拾遺和歌集』に)入るかもしれない。 」と思って、(状況を)うかがったところ、治部卿が出てきて座って、話をして、「どんな歌を詠んでいるのか。 」とおっしゃったので、「これというほどの歌はございません。 後三条院がおかくれになってから、円宗寺に参詣いたしましたが、桜の花のつややかな美しさは、昔と変わっていませんでしたので、(こんなふうに)詠ませていただきましたのです。 」と言って、 「去年見しに・・・<去年見た木と色も変わらないで(桜の花は)咲いてしまったなあ。 花というものは、(自分とは違って)何の物思いもしなかったのだなあ。 >と詠ませていただきました。 」と言ったので、通俊卿は、「かなりよく詠んでいる。 ただし、『けれ』『けり』『ける』などという言葉は、あまり感心できない言葉である。 それは、まあ、それとして、『花こそ』という表現は、女の子などの名まえにしたらよいだろう。 」と言って、大してお褒めにもならなかったので、(兼久は)言葉少なに(その場を)立って、(通俊卿の家来の)侍たちがいた場所に(立ち寄って)、「ここの殿(治部卿)は、少しも歌のことをご理解なさっていらっしゃらないのだよ。 こんな(未熟な)人が撰集(の勅命)をお受けしていらっしゃるのは、あきれはてたことであるなあ。 四条大納言は、(その)歌に、 春きてぞ・・・<春が来て(そこで初めて)人も訪れてくることになっていた山里は、桜の花こそが宿の主人のようなものだったなあ。 >とお詠みになっていらっしゃるのは、すばらしい歌として世間の評判になって話題にいたしておりますようですよ。 その歌に、『人も訪ひける』とあるし、『宿のあるじなりけれ』とあるようですよ。 『花こそ』と(私が)詠んでいるのは、その歌と同じ使いようであるのに、どういうわけで、四条大納言の歌はすばらしく、(この)兼久めの歌は悪いのだろうか。 このような人が撰集(の勅命)をお受けして撰にお当たりになるのは、あきれはてたことである。 」と言って退出してしまった。 【語句】 おのづから・・・ひょっとしたら。 もしかしたら。 出でゐて・・・出てきて。 座って。 かかる人・・・このような人。 秦兼久の悪口(第二段落)~侍、通俊のもとへ行きて~ 【冒頭部】 侍、通俊のもとへ行きて、「兼久こそかうかう申し 【現代語訳】 (通俊の家来の)侍は、通俊の所へ行って、「兼久が、このようなことを申して、出ていきました。 」と話したところ、治部卿はうなずいて、「そうだった。 そうだった。 もう、そのことは言うな。 」とおっしゃったということだ。 【語句】 物な言ひそ・・・喋るなよ。 夢買ふ人(第一段落)~昔、備中の国に郡司ありけり~ 【冒頭部】 昔、備中の国に郡司ありけり。 それが子にひきのまき人 【現代語訳】 昔、備中の国に(ある)郡司がいたのだった。 その者の子に、ひきのまき人という者が、いたのだった。 まだ成人前であった時、夢を見たので、夢合わせをさせようと思って、夢判断の女の所へ行って、夢合わせをして後、世間話をして過ごしていたところ、人々が数多く声を出してやって来るように聞こえる。 国守のご子息のご長男がお越しになるのだった。 年齢は十七、八ぐらいの男子でいらっしゃったのだった。 性格はわからないが、容貌は美しい。 従者を四、五人ほど連れている。 「ここが夢判断の女の所か。 」と聞くと、お供の侍が、「ここでございます。 」といって(こちらへ)向かって来るので、まき人は奥の方の部屋がある所に入って、穴から覗いて見ると、この若君が、お入りになって、「(実は)夢をこれこれと見てしまったのだ。 どんな具合であるか。 」といって、話して聞かせる。 女は、聞いてから、「大変見事な夢である。 確実に大臣にまで出世なさるはずです。 重ね重ね、素晴らしくご覧になりました。 決して、決して、他人にお話しなさいますな。 」と申し上げたので、この若者は、うれしそうな顔をして、上着を脱いで、女に与えて、帰った。 【語句】 かたち・・・顔形・容貌。 清げなり・・・美しい。 きれいだ。 いみじき・・・すばらしい。 夢買ふ人(第二段落)~その折、まき人部屋より出でて~ 【冒頭部】 その折、まき人部屋より出でて、女に言ふやう 【現代語訳】 その時、まき人は、部屋から出て、女に言うことには、「夢には横取りということがあるのである。 この若君のお夢を、私にお与え下さい。 国守は四年経過してしまうと、必ず帰京してしまう。 私は在郷の者であるから、いつまでも長くいるであろうことに加えて、郡司の子であるから、私を大切に考えたほうがよいぞ。 」と言うと、女は、「おっしゃるとおりにいたしましょう。 それなら、さっき(そこに)いらっしゃった若君と同じようにして、お入りになって、そのお話しになった夢を、少しも食い違うことなくお話し下さい。 」と言うので、まき人が喜んで、例の若君が先ほど行ったように、入って来て、夢の話をしたところ、女は同じように(判断して)言う。 まき人は、大変うれしいと思って、上着を脱いで与えてから去ってしまった。 夢買ふ人(第三段落)~その後、文を習ひ読みたれば~ 【冒頭部】 その後、文を習ひ読みたれば、ただ通りに通りて 【現代語訳】 それから後、漢詩文を学び作ったので、ひたすら上達し、漢学の素養のある人になった。 朝廷がお聞きになって、試問なさると、本当に漢学の素養を深く持っていたので、唐の国へ、「学問を十分に修得せよ。 」といって、派遣なさったので、長いこと唐の国にいて、種々のことをいろいろと習得して伝えて帰朝してきたので、天皇は、才知に優れたものだとお思いになって、徐々に昇進おさせになって、大臣までにおつかせになってしまったのだった。 【語句】 遣はして・・・派遣なさって。 夢買ふ人(第四段落)~されば、夢取ることは~ 【冒頭部】 されば、夢取ることはげにかしこきことなり 【現代語訳】 だから、夢を横取りすることは、本当に恐ろしいことだ。 例の夢を取られた備中の国守の子は、官職もないものとして終わってしまったのだった。 夢を横取りされなかったとしたら、大臣までもきっと昇進しただろうのに。 だから、夢を他人に聞かせてはならないのだと、言い伝えたのだった。

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